5月1日(土)昼の部 14時開演
花争(はなあらそい)

「花」を見に行こうと誘う主人に、「桜」と言うべきだと古歌を例に挙げて反論する太郎冠者。 互いに譲らず、歌を引き合います。

シンプルな筋立てで短い曲のため、演者により味わいの変わる曲です。


谷崎潤一郎 作/茂山千之丞 作曲
独吟細雪(ささめゆき)
文豪・谷崎潤一郎が親交のあった三世千作の還暦祝いの記念として詞を書き、二世千之丞の作曲・三世千作の振付で昭和27年に小歌「ささめ雪」として初演されました。
名作『細雪』のなかでも、最も華麗な場面である平安神宮の花見の様を書いた雅やかな詞で、千五郎家では大切に受け継がれています。

今回は千之丞の朗々とした謡いを堪能できる独吟形式にてお楽しみください。
 
貰聟(もらいむこ)

酒乱に耐えかねた女房は子供を置いて実家に帰ってしまいます。
父親の説得にも決心は変わらない女房のもとに、後悔した夫が酒はやめると訪ねてきますが、父親は娘はいないと言い張ります。
子供が母親を恋しがっているとの夫の言葉に、たまらず女房は夫の元に帰ろうとしますが…。

家を飛び出したものの残した子供に後ろ髪を引かれる女房、女房を連れ戻そうとする夫、言葉とは裏腹に娘が心配でならない女房の父、と三者三様の思いが交錯します。
女房の父を人間国宝・茂山千作が至芸で魅せます。
 
止動方角(しどうほうがく)

茶比べに行く主人は、太郎冠者に命じて伯父の所へ茶や馬を借りに行かせます。
借りた馬は、後ろで咳をすると暴れる癖があると聞き、それを鎮める方法を聞いて帰路につきます。
太郎冠者が帰宅すると、主人が迎えに出ており、遅いと叱るので、おもしろくない太郎冠者は…。
主人と太郎冠者のテンポのよいやり取りに加え、見事な主従逆転の場面が見どころです。茂山七五三・逸平の親子共演にもご注目下さい。
5月1日(土)夜の部 18時開演
土筆(つくづくし)

友人を誘って春の野遊びに行った男が、土筆(つくし)を見て「土筆の首しをれてぐんなり」と歌を詠みます。
友人から「和歌に<ぐんなり>はおかしい」といわれた男は、「…風さわぐんなり」という古歌があると反論するのですが、それは「…さわぐなり」だとよけいに笑われてしまいます。
次に詠んだ歌もまた笑われ、怒った男は…。

春にちなんだ演目で、古歌を引用した狂言らしい言葉遊びの笑いをお届けいたします。
 
船渡聟(ふなわたしむこ)

聟入りの聟が、途中渡し船に乗ります。
酒好きの船頭は聟の持つ酒樽に目をつけ、酒を振る舞うよう迫ります。
しかたなく飲ませた聟でしたが、自分も飲みたくなり、岸に着くまでに酒樽は空になる始末。
舅宅についた聟は、どうせ樽は開けないだろうと空樽を渡しますが・・・。

船頭の棹の動きに合わせて、船が流れたり激しく揺れたりする様子をあらわす聟の演技が見どころのひとつです。
 
武悪(ぶあく)

主人は召使の武悪の不奉公に腹を立て、彼を成敗するよう太郎冠者に命じます。
太郎冠者は主人の太刀を預かり、武悪の家に向かいます。相手は武芸に秀でているので策立ててだまし討ちをしようとしますが、恨み嘆きながら覚悟を決める武悪をみて、どうしても討つことができません。
そこで、遠くへ逃げることを条件に武悪を逃がし、主人にはみごとに討ったと嘘をつきますが…。

太郎冠者が武悪を討とうとする緊迫感に溢れた前半と、主人には死んだと報告した武悪と主人がはち合わせしてしまう後半のドタバタぶりの対比が面白い曲です。
上演機会の少ない、見応え十分の大曲です。
主催:KENSYO(株式会社セクターエイティエイト)/企画制作:セクターエイティエイト

お問合わせ>>セクターエイティエイト TEL. 06-6353-8988 (10:00〜18:00/第2・4土、日、祝除く)

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