HOME<新春天空狂言<1月2日14時開演 見どころ解説
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茂山七五三が約30年ぶりに挑む大曲〈花子〉
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【柑子(こうじ)】
前の夜に主人から預かった貰い物の三つなり柑子(ミカンの一種)を、今日になって出せと言われますが、柑子を食べてしまった太郎冠者は一つ、二つと順に言い訳をします。残る一つはと聞かれ…。
太郎冠者が食べてしまった言い訳を、大げさに語る様子が見どころです。
※六波羅=平家の邸宅のあったところ
【お茶の水(おちゃのみず)】
寺の住持(住職)は、新発意(しんぼち:仏門に入って間のない者の意味だが、ここでは寺の小僧のこと)に茶の湯のための水を汲んでくるよう命じますが断られ、門前の娘・いちゃに行かせます。いちゃが小歌を謡いながら水を汲んでいると、新発意が現れ、恋心を謡い言い寄ります。いちゃもそれに応え、二人が掛合いの謡に興じているところに、遅い帰りを心配した住僧がやって来ますが…。
中世の流行歌謡を取り入れた情緒あふれる演目を、テレビでもおなじみの宗彦、逸平の兄弟が演じます。
【花子(はなご)】
洛外に住む男が、馴染みの遊女・花子が上洛し、自分に会いたいという文をくれたので、何とか会いに行きたいと考え、女房の目を盗み、出かけようと一計を案じます。男は女房に、夢見が悪いので諸国の寺々にお参りに出かけたいと申し出ますが、承知してもらえません。それでも男は、持仏堂で一晩座禅をすることを承知させ、修業の妨げとなるので決してのぞきに来るなと念を押します。男は太郎冠者を呼び出し、自分の身代わりに座禅衾をかぶせ、花子のもとへ急ぎますが…。
『釣狐』と並び、特に演じるのが難しいとされている大曲で、後半では多くの小歌をそれぞれに変化をつけながら謡います。艶の中にも上品な趣があるこの作品に、ベテランの茂山七五三が、約30年ぶりに挑みます。
※ちなみに上記の白黒写真は、「花子」を演じる約30年前の七五三さんです。
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