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1月1日(日・祝)14時開演

祖父・茂山千之丞から孫・茂山童司へ 13回目の〈三番三〉

オープニングを飾るのは、恒例の〈三番三〉。一昨年まで11年間元旦に〈三番三〉を上演し、最高齢連続上演記録を更新し続けた故・茂山千之丞に代わり、新たに茂山童司が務めます。また通常三番三より若い者が務めることの多い千歳ですが、今年は茂山童司の父・茂山あきらが、故・茂山千之丞にならい「還暦を迎え、生まれ変わる」という意味も込めて、親子共演となりました。
 つづく〈子の日〉は、九世茂山千五郎の弟子であった冷泉為理が茂山家に贈った作品。他の家では見られない狂言、この機会をお見逃しなく。また、最後の「髭櫓」は華やかに女たちが大勢登場いたします。夫の立派な髭がどうなるのか・・・女たちとの攻防戦がみどころです。

【新春トーク】  茂山逸平
【三番三(さんばそう)】

能楽の中で最も神聖視され、特別な公演でのみ演じられる祝祷の演目曲「翁」のなかで、狂言方が担当する舞事。軽快かつ躍動的に舞う「揉ノ段」と、荘重かつ飄逸に舞う「鈴ノ段」から構成されます。五穀豊穣を祈願するとされ、足拍子を多用することから、この舞を舞うことを“踏む”ともいいます。
2010年まで最高齢連続上演記録を重ねていた茂山千之丞から、孫の茂山童司が引き継ぎ務めます。杉市和、大倉源次郎、亀井広忠の豪華囃子陣でどんな「三番三」を踏むのか。新しい風を舞台で感じてください。

【子の日 (ねのひ)】
大宮人が初子の日なので野辺へ出ると、女が小袖を被いてやってきます。まだ独り身の大宮人は相生の契りを結ぼうと歌を詠みかけると、女も歌で返事を返してくれます。大宮人が喜んで女の顔をのぞき見ると・・・。
茂山家にのみ伝わる演目で、九世茂山千五郎の弟子であった冷泉為理の作品。上演が珍しく、公家らしい和歌のやりとりから一転、狂言らしい結末が面白い作品です。


【髭櫓 (ひげやぐら)】
髭自慢の男、宮中行事の役に選ばれ大喜びで家に帰りますが、妻は準備が大変と機嫌が悪い。ついに自慢の髭をも剃ってしまえ、と喧嘩になりますが、妻はさんざんに負けてしまいます。そこで妻は近所の女房たちとともに、夫の髭を剃るための画策をはじめて・・・。
はたして男の髭は守り抜けるのか?強く華やかな女たちとのおかしな攻防戦に注目です。



※都合により出演者・番組を一部変更する場合がございますので、予めご了承ください

1月2日(月)14時開演
見どころと解説
1月3日(火)17時開演
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