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春狂言2014 みどころ

今年の春は花ざかり!
色とりどりの茂山千五郎家一門とスペシャルゲストを迎え、新作、創作、異流共演ほか
多彩な花でおもてなしいたします。

<東京公演>■4月13日(日)13時開演 お話/茂山あきら

○「蝸牛(かぎゅう)」

山伏/茂山千三郎 主/茂山宗彦 太郎冠者/茂山正邦

主人は太郎冠者に、長寿の薬といわれている蝸牛(カタツムリ)を取りに行かせます。ところが蝸牛を知らない太郎冠者は、こともあろうか藪の中で寝ている山伏を蝸牛だと思い込んでしまいます。驚いた山伏でしたが、からかうつもりで蝸牛になりすまし…。
全員で囃す場面は、思わずウキウキしてしまうおおらかな笑いの人気曲です。



○和泉流・大蔵流 異流共演「鐘の音(かねのね)」

太郎冠者/野村万作 主/茂山七五三

子どものために金で装飾した刀を拵えようと、主は鎌倉へ行って金の値段(付け金の値)を聞いてくるよう太郎冠者に命じます。ところが勘違いした太郎冠者は、寺々の鐘の音をきき比べて回ります。帰ってきて各寺の鐘の音の特徴を主に得々と報告するのですが…。
太郎冠者が鐘の音を報告する擬音表現が狂言らしく、その演じ分けにも注目の楽しい作品です。今回は東京の和泉流・野村万作(人間国宝)と茂山七五三の異流共演でお楽しみいただきます。和泉流・大蔵流の異流共演となる芸の掛け合いの妙にご期待ください。



○作/小佐田定雄 演出/茂山あきら 新作狂言「さくらんぼ

男/茂山あきら 女房/茂山逸平 友達/丸石やすし、増田浩紀、鈴木実、茂山童司

さくらんぼの種を食べた男の頭のてっぺんから、にょきにょきと大きな桜の木が生えてきます。春になり見事な桜の花が満開になったという頭上の桜の話を聞きつけた友達は、その桜の周りで賑やかに花見をしようと集まります。男を囲んで酒盛りを始めますが、あまりの騒がしさに腹を立てた男は、頭上の桜の木を引き抜いてしまい…。
落語の「あたま山」をもとに、落語作家・小佐田定雄が作、茂山あきらが演出した新作狂言です。大勢で花見をする賑やかで狂言らしい場面や、落語らしいヒネリのきいた結末が見どころです。



※都合により出演者・番組を一部変更する場合がございますので、予めご了承ください。


<東京公演>■4月13日(日)17時開演 お話/茂山童司

○「二人大名(ふたりだいみょう)」

大名甲/茂山正邦 大名乙/茂山宗彦 道通人/茂山七五三

二人の大名が連れ立って外出しますが、供を連れてこなかったので、通りがかりの男を脅してむりやり太刀を持たせます。男は仕方なく従いますが、隙を見て太刀をふりかざし、二人の小刀を取り上げます。なすすべもない大名二人に男は、次々と鶏、犬などの物真似をしろと言い出し…。
むりやり物真似をさせられていた大名たちも、怒るのを忘れてだんだんと興にのってくる様が狂言らしい楽しさにあふれます。



○鷺流台本より創作 作・演出/茂山あきら「隠狸(かくしだぬき)」

太郎冠者/茂山あきら  主/茂山童司

太郎冠者が狸を釣るという話を聞いた主が、当人に本当かと尋ねると、太郎冠者は釣ったことがないとウソをつきます。主は、それをあてにして狸汁を振る舞う案内を出してしまったので、市で狸を求めてくるよう太郎冠者に命じます。実は昨夜、太郎冠者は狸を釣ったので、市へ売りに行こうと考えていたところでした。狸を手にした太郎冠者が市へ出向くと、そこに主が現れて…。
大蔵流には現在台本の存在しない作品ですが、鷺流の台本を元に茂山あきらが創作した作品。昨年大阪で初演し、今回2度目の上演となります。狸をなんとか隠しながら振る舞う太郎冠者の様子が笑いを誘います。



○「花折(はなおり)」

新発意/茂山逸平 住持/丸石やすし
花見の衆/茂山千三郎、増田浩紀、鈴木実、山下守之

寺の庭を荒らすとして住持は新発意(しんぼち:仏門に入って間もない者)に花見禁制を命じて出掛けます。留守番の新発意はやって来る花見の衆を一度は断りますが、垣の外で始まった酒宴の誘惑に負けて、とうとう花見客を庭に招き入れて酒盛りに加わってしまいます。皆と謡い舞い楽しんだ挙句、帰る花見客に桜の枝を折って土産にさせ、酔いつぶれて寝込んでしまいます。そこに住持が帰ってきて…。
無邪気な新発意が、酒宴で花見の衆を地謡にして小舞を舞うのが見どころ。賑やかな花見の宴で春爛漫を満喫していただきます。



※都合により出演者・番組を一部変更する場合がございますので、予めご了承ください。


<大阪公演>■5月11日(日)13時30分開演 お話/茂山あきら

○「鶏聟(にわとりむこ)」

聟/茂山宗彦 舅/茂山千五郎 太郎冠者/島田洋海 教え手/松本薫
地謡/茂山七五三、茂山あきら、茂山童司、増田浩紀

聟入りの作法を教えてもらうため、聟は知人のもとを訪ねます。しかし、世間知らずの聟に知人はからかい半分で、鶏の真似をするのが当世風だと嘘の作法を教えます。意気揚々と舅のもとへ出かけた聟は教えられた通りに聟入りの儀式を始めるのですが…。
中世に流行した闘鶏を背景とした曲で、騙されたことも知らず張り切る聟と、恥をかかせまいとそれに付き合う舅のおめでたい雰囲気とほのぼのとした笑いを描いた人気の作品です。



○和泉流・大蔵流 異流共演「棒縛(ぼうしばり)」

★太郎冠者/野村又三郎 主/茂山七五三 次郎冠者/茂山正邦

主が留守をするたびに太郎冠者と次郎冠者が酒を盗んで飲むので、ある日主は、次郎冠者の両腕を棒にくくりつけ、太郎冠者を後手に縛り上げてから外出します。残された二人は、なんとかこの不自由な格好で酒が飲めないかと知恵を働かせ、互いに相手に酒を飲ませる方法を考えつきます。あとは飲めや謡えの酒盛りになり…。
横着な家来たちと、これに手をやく主人との対立を明るく描いた作品。縛られた姿で酒を飲もうとする姿がなんとも滑稽で、上演頻度の高い人気曲の一つです。今回は名古屋の和泉流・野村又三郎家と茂山家の異流共演で上演いたします。野村又三郎家ならではの演出にもご注目ください。



○作/小佐田定雄 演出/茂山あきら 新作狂言「さくらんぼ

男/茂山あきら 女房/茂山童司 友達/松本薫、島田洋海、増田浩紀、井口竜也

さくらんぼの種を食べた男の頭のてっぺんから、にょきにょきと大きな桜の木が生えてきます。春になり見事な桜の花が満開になったという頭上の桜の話を聞きつけた友達は、その桜の周りで賑やかに花見をしようと集まります。男を囲んで酒盛りを始めますが、あまりの騒がしさに腹を立てた男は、頭上の桜の木を引き抜いてしまい…。
落語の「あたま山」をもとに、落語作家・小佐田定雄が作、茂山あきらが演出した新作狂言です。落語らしい発想に狂言らしい演出の妙をお楽しみください。



※都合により出演者・番組を一部変更する場合がございますので、予めご了承ください。


<大阪公演>■5月11日(日) 17時30分開演 お話/茂山宗彦

○古典狂言「川上」より改作「川上地蔵(かわかみじぞう)」

座頭/茂山七五三 女房/茂山あきら 地蔵/茂山童司

目の見えない夫を治すため、妻はあらゆる治療を試みますが、どれもいっこうに効き目が出ません。そこで霊験あらたかな川上の地蔵に参ったところ、夫の夢に地蔵が現れ、妻と別れることを条件に目を見えるようにしてやろうと言います。長年目が見えるようになることを願い続けてきた夫婦の選択とは…。
もともと和泉流で演じられていた狂言「川上」は、文楽・歌舞伎などで親しまれている「壺坂霊験記」の元となった作品です。これに二世茂山千之丞が狂言らしい笑いと温かさを加えた物語に改作し、「川上地蔵」として上演しました。



○「太刀奪(たちうばい)」

太郎冠者/茂山千五郎 主/茂山茂 道通人/茂山宗彦

北野神社へ参詣に出掛けた主と太郎冠者は、道すがら良い太刀を持った男を見つけ、その太刀を奪ってやろうと考えます。太郎冠者が忍び寄って太刀に手をかけますが、気付いた男に反対に脅されて主ともども太刀を奪われてしまいます。主と太郎冠者は太刀を取り返すため、男を待ち伏せして…。
太郎冠者が綯いかけの縄を足に挟んで綯い、主が道通人を羽交い絞めにするという場面が、「盗人を見て縄を綯う」という諺そのままで笑いを誘います。3人の息の合ったやりとりが見どころの狂言の定番作品です。



○「花折(はなおり)」

新発意/茂山正邦 住持/茂山あきら
花見の衆/茂山茂、増田浩紀、井口竜也、茂山童司

寺の庭を荒らすとして住持は新発意(しんぼち:仏門に入って間もない者)に花見禁制を命じて出掛けます。留守番の新発意はやって来る花見の衆を一度は断りますが、垣の外で始まった酒宴の誘惑に負けて、とうとう花見客を庭に招き入れて酒盛りに加わってしまいます。皆と謡い舞い楽しんだ挙句、帰る花見客に桜の枝を折って土産にさせ、酔いつぶれて寝込んでしまいます。そこに住持が帰ってきて…。
無邪気な新発意が、酒宴で花見の衆を地謡にして小舞を舞うのが見どころ。賑やかな花見の宴で春爛漫を満喫していただきます。



※都合により出演者・番組を一部変更する場合がございますので、予めご了承ください。



主催:KENSYO(株式会社セクターエイティエイト)/企画制作:SECTOR88

お問合わせ>>セクターエイティエイト TEL. 06-6353-8988 (平日 10:00〜18:00)

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