能狂言ホームページ<春狂言2017<みどころ
みどころ
■5月6日(土)13時開演   お話/茂山千三郎

○「飛越(とびこえ)」

新発意:茂山七五三 男:茂山逸平 

新発意と茶の湯に招かれた男が連れ立って出かけます。途中小川にさしかかり、男は軽々と飛び越えますが、新発意は臆病でなかなか飛び越えることができず、手前で止まってしまいます。男が戻ってきて一緒に飛び越えようとしますが・・・。
他愛のない言い合いが狂言らしいおおらかな笑いを誘います。茂山七五三・逸平の親子共演でお届けします。


○「茶壺(ちゃつぼ)」

すっぱ:茂山千三郎 田舎者:茂山茂 目代:茂山童司 

茶壺を背負った男が酒に酔って道で寝込んでしまいます。そこへ通りかかったすっぱ(詐欺師)は、その茶壺を自分のものにしようと、背負い紐に片腕を通して男と背中合わせに寝ます。やがて男が目を覚まして茶壺の取り合いとなり、目代(代官)が裁きに入りますが・・・。
すっぱが茶壺を自分のものと言い張るため、懸命に工夫する様がおもしろおかしく描かれています。


○新作狂言「さくらんぼ

男:茂山あきら 女房:茂山逸平 花見の衆:丸石やすし 島田洋海 増田浩紀 山下守之  

聟さくらんぼの種を食べた男の頭のてっぺんから大きな桜の木が生えてきます。春、頭の上の桜が満開という話を聞きつけた近所の者が、男の周りでにぎやかに花見を始めます。あまりの騒がしさに腹を立てた男は、頭の上の桜の木を引き抜いてしまい・・・。
落語「頭山」をもとに、落語作家・小佐田定雄が作、茂山あきらが演出した新作狂言です。大勢で花見をする様子がなんとも春らしい作品です。



■5月6日(土)16時30分開演   お話/茂山童司

○「金津(かなづ)」

田舎者:茂山茂 すっぱ:茂山あきら 子:茂山蓮 金津の人:茂山千三郎 島田洋海 増田浩紀 鈴木実 

金津の里の男が、堂を建立したので安置する地蔵を探しに都へやってきます。大声で仏師を探し歩いているのを聞きつけたすっぱ(詐欺師)は、仏師になりすまして男に近づき、自分の息子を地蔵に化けさせ売りつけます。男は喜んで帰り、さっそく村人たちと地蔵を拝むと・・・。
子方が可愛らしい地蔵に扮する人気の曲。今回は、茂山茂の長男・茂山蓮が登場します。金津の人々との微笑ましいやりとりが見どころです。

○「無布施経(ふせないきょう)」

出家:茂山千作 檀家:茂山七五三 

毎月のきまりで出家が檀家の家へお経をあげにいきますが、勤めを終えても毎月出るはずのお布施が出ません。しかたなく帰ろうとしますが、今後もお布施がなくなっては困ると思い直し、催促に戻り・・・。
茂山千作・七五三兄弟の息の合ったやりとりをお楽しみください。


○作・演出/茂山童司
 新作狂言「今際の淵(いまわのふち)」

男甲:茂山逸平 男乙:丸石やすし 女:茂山童司  

借金でクビが回らなくなった男と、仕事に精を出しすぎて嫁に逃げられた男。二人はそれぞれの理由で身を投げるためにやってきた崖で偶然出会います。お互いの境遇を話し合ううちに意気投合し、自殺を思い留まることにしますが・・・。
現代まで愛され、受け継がれてきた古典狂言作品の数々。それらに並ぶ次代のレパートリーを目指して、茂山童司が2014年に作・演出した新作狂言です。



※都合により出演者・番組を一部変更する場合がございますので、予めご了承ください。


主催:KENSYO(株式会社セクターエイティエイト)/企画制作:SECTOR88

<お問合わせ>セクターエイティエイト TEL. 06-6353-8988(平日 10:00〜18:00)

「能狂言ホームページ」HOMEへ戻る

Copyright(C) 1991-2017 SECTOR88 All Right Reserved. 内容を無断転用することは、著作権法上禁じられています。
セクターエイティエイト サイトマップ