○「金津(かなづ)」
田舎者:茂山茂 すっぱ:茂山あきら 子:茂山蓮 金津の人:茂山千三郎 島田洋海 増田浩紀 鈴木実 金津の里の男が、堂を建立したので安置する地蔵を探しに都へやってきます。大声で仏師を探し歩いているのを聞きつけたすっぱ(詐欺師)は、仏師になりすまして男に近づき、自分の息子を地蔵に化けさせ売りつけます。男は喜んで帰り、さっそく村人たちと地蔵を拝むと・・・。
子方が可愛らしい地蔵に扮する人気の曲。今回は、茂山茂の長男・茂山蓮が登場します。金津の人々との微笑ましいやりとりが見どころです。
○「無布施経(ふせないきょう)」
出家:茂山千作 檀家:茂山七五三
毎月のきまりで出家が檀家の家へお経をあげにいきますが、勤めを終えても毎月出るはずのお布施が出ません。しかたなく帰ろうとしますが、今後もお布施がなくなっては困ると思い直し、催促に戻り・・・。
茂山千作・七五三兄弟の息の合ったやりとりをお楽しみください。
○作・演出/茂山童司
新作狂言「今際の淵(いまわのふち)」
男甲:茂山逸平 男乙:丸石やすし 女:茂山童司 借金でクビが回らなくなった男と、仕事に精を出しすぎて嫁に逃げられた男。二人はそれぞれの理由で身を投げるためにやってきた崖で偶然出会います。お互いの境遇を話し合ううちに意気投合し、自殺を思い留まることにしますが・・・。
現代まで愛され、受け継がれてきた古典狂言作品の数々。それらに並ぶ次代のレパートリーを目指して、茂山童司が2014年に作・演出した新作狂言です。
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