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■もとの鹿革(=白革・しろかわ)を染色したあと、必要な大きさに裁断。鹿革の上に型紙(手彫りされた和紙)を重ね、その上からヘラで漆を盛っていく。
■型紙をはずすと、漆の模様が粒のように盛り上がり、艶やかな光沢を放つ。これを数日間かけてムロで乾燥させる。
■型紙にあわせて正確に裁断した後、一つ一つ丹念に縫製し、仕上げる。表面に漆柄の凹凸があるため、ここにも熟練の技が必要。
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力をいれずに盛り込む。
漆の技術を習得するには5〜8年かかるとか。
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型紙をはずした鹿革には、抜き柄通りに美しい模様が浮かび上がる。
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■煙でいぶして革を染める伝統的技法。焼きゴテで表面処理(焼き刷り)された鹿革を、タイコと呼ばれる筒に固定する。
■回転させながら藁や松脂(まつやに)を焚いた煙でいぶす。丁寧にムラがないよう、また黄褐色や褐色の自然な色に仕上げるため何回もふすべを繰り返し、完成までに長時間必要。
■ふすべ作品に見られる縞模様は、いぶす際に麻糸を鹿革に巻いてつくるもの。いぶした後に糸をとれば、以前の白革の色が見事に模様となってあらわれる。
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熟練の職人だけが駆使できるふすべ技法 |
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柄付けの麻糸がしっかり巻かれる |
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柄糸をとれば見事な縞模様が |
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※このほかに、一色ごとに型紙を替えて多色の柄をつけていく更紗(さらさ)技法もある。この場合は更紗のあとに漆付けが施される。 |
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