演者


能が上演される時、能舞台の上には大きく分けて、登場人物を演じる役「シテ方・ワキ方・狂言方」、合唱を担当する役「シテ方」、楽器を演奏する役「囃子方」が登場します。 シテ方、ワキ方、狂言方、囃子方という4つのパートの能楽師たちが、それぞれの役割を専門に演じることで1つの能が上演されています。 なお、シテ方以外のワキ方・囃子方・狂言方を総称して〈三役〉といいます。
シテ方
シテ方には5つの役割があり、その中の1つの役を専門に受け持つのではなく、それぞれの役割をその都度分担していきます。

シテ方の流派
シテ方には観世流、宝生流、金春流、金剛流、喜多流の5流派があり、能の演目、謡の言葉、謡の節、所作、演出、装束などに違いがあります。
ワキ方
主役を演じるシテの相手役のことで絶対に面をつけません。 宝生流、福王流、高安流の3流派があります

囃子方
楽器を演奏するのが囃子方。囃子方には笛方、小鼓方、大鼓方、太鼓方の4つのパートがあり、それぞれが自分の楽器を専門に演奏します。 演能では笛方1人、小鼓方1人、大鼓方1人、太鼓方1人の4人編成で、能の演目によっては太鼓方が入らない場合があります。 主にシテ、ワキ、地謡が謡う時やシテやワキが登場する際、舞を舞う時に演奏します。

狂言方
多くの能は前半と後半に場面が分かれています。その間をつなぐのが狂言方の仕事で、間(アイ)狂言といわれます。また、能とは別に独立した劇としての「狂言」を演じます。大蔵流、和泉流の二流派があります。
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