新春トーク　茂山千三郎

【猿聟(さるむこ)】

聟猿／茂山宗彦　　舅猿／茂山七五三　　太郎冠者猿／茂山逸平
姫猿／茂山童司　　 供猿／島田洋海　増田浩紀　井口竜也　　
地謡／茂山千三郎　茂山正邦　松本薫　鈴木実

嵐山に住む舅猿のところへ、吉野山の聟猿が大勢の供猿を連れて聟入りにやってきます。聟は土産の酒樽と肴を渡し、粛々と儀礼の催事を済ませます。続いて聟も舅もお供の猿も、一堂に会しての酒宴が始まり…。
能「嵐山」の替間で、ほぼ全編“猿語上演”という異色の作品です。おめでたい聟入り風景の中、華やかで賑やかな雰囲気をお楽しみください。


【察化(さっか)】

太郎冠者／茂山あきら　　主／茂山茂　　すっぱ／丸石やすし

主は都の伯父に連歌の会の宗匠を頼もうと、太郎冠者を使いに出します。しかし、伯父の顔を知らない太郎冠者は、すっぱ（詐欺師）を伯父だと思い込み連れ帰ってしまいます。驚いた主は、穏便に追い返すため、自分の振る舞いを真似るように太郎冠者に命じますが…。
名うての詐欺師であるすっぱを、太郎冠者が翻弄する！？太郎冠者の取り違えが面白い作品です。


【みんなで謡初め】

茂山逸平

「福の神」に登場する謡いを茂山逸平が楽しく、わかりやすくレクチャーします。新年の〈謡初め〉に、ぜひ一緒に謡ってみてください。


【福の神(ふくのかみ)】

福の神／茂山千三郎　　参詣人甲／茂山正邦　　参詣人乙／茂山童司
地謡／茂山あきら　丸石やすし　増田浩紀　井口竜也

二人の男が毎年恒例の福の神への参詣をするため、誘い合わせて社へとやってきます。参拝の後、「福は内、福は内」と囃し、豆をまいていると、二人の信心に喜んだ福の神が現れ、二人を幸せにしてやろうと告げて、お神酒を所望します。