演者


狂言の主役を演じる人を能と同じく「シテ」と呼び、シテは主役であると同時にその番組の演出家の役割も果たします。また、シテの相手役を勤める脇役を「アド」と呼び、語源は人を率いる意味の「あどもふ」や、挨拶して応答する意味の「挨答」(あいとう)がなまったものなど様々な説があります。また同じような性格の者が一群となって登場する場合は立衆(たちしゅう)と呼び、統率者を立頭(たちがしら)と呼びます。

狂言の流派
現在は大蔵流と和泉流しか残っておらず、 大蔵流は東京・関西に、和泉流は東京・名古屋に主な地盤を持ち、一般的には家柄単位で演じられます。芸風は流儀よりもその土地柄や役者の個性に左右されるところがあります。

登場人物
狂言の登場人物は身近な親しみのおける普通の人々です。殿様や大名も出てきますが、だいたい家来にバカにされたり、ドジだったりします。いずれもどこか憎めない愛すべき人物たちで現代人と共通するところが多くあります。
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